【広報・PR担当者必見】ブランディングとマーケティングの違いとは?

企業が顧客に向けて行うPR活動のなかに、『ブランディング』『マーケティング』があります。

どちらもよく使われている言葉ですが、実は言葉の意味や活動内容は全く異なります。
ブランディングもマーケティングもチームで行う活動なので、両方の違いをしっかりと理解しないままに行うと、
チーム間で意思の疎通が取れなかったり、失敗したりしてしまいます。

そこでこの記事では、これからブランディングやマーケティング活動を行う企業のPR担当者のために、

  • ブランディングとマーケティング、それぞれの定義
  • ブランディングとマーケティングの違い

    を解説します。


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    ブランディングとマーケティングの定義

    似たようで非なる『ブランディング』と『マーケティング』、それぞれ正確にはどんな意味があるのでしょうか?

    ブランディングとマーケティングの定義をわかりやすく教えます!

    ブランディングは顧客に特定のイメージを抱かせること

    『ブランディング』は、主体が顧客にある活動といえます。

    たとえば「このブランドはかっこいいなぁ」「この企業は社会的に意義のある事業をしているよね」などと、企業が、顧客にある特定のイメージを抱かせるために行う活動を意味します。

    ブランディングは、商品のアピールというよりはコンセプトを伝えるものなので、顧客にどんな企業に対するイメージを持ってもらいたいかを常に念頭に置きながら施策を打っていきます。

    マーケティングは特定のイメージを顧客に伝えること

    逆に『マーケティング』は、主体が企業にあると活動といえます。

    「このブランドは30代〜40代女性にぴったりのカジュアルブランドです」「私たちの事業は社会的にもとても意義があります」などと、企業が、自分たちのブランドやサービスのアピールポイントを積極的に顧客に伝えていく活動を意味します。

    マーケティングは、商品の魅力や特長を全面的にアピールするためにはどうすれば良いかということを念頭に置いて施策を打ちます。


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    ブランディングとマーケティングの活動の違い

    『ブランディグ』と『マーケティング』は意味が全く違うものであることはおわかりいただけたでしょうか。

    では、具体的にブランディングとマーケティングは、活動内容や目的がどう違うのでしょうか?
    ここからは、ブランディングとマーケティング、両者の違いを具体的に見ていきましょう。

    ブランディング

    ブランディングは、ブランドや商品の認知度を広げるために行う活動ではありません。
    認知度拡大の要素が無いわけではありませんが、ブランディング活動の主目的は、すでに自社のことを知っている潜在顧客や顧客の心に特定のイメージを定着させ、価値を持ってもらうことです。

    活動においてもこの主目的を意識しましょう。
    具体的には以下の意識を持って行うと良いでしょう。

    ブランドへのイメージを固めてもらうための施策を打つ

    動画やウェブ広告、カタログなどを使うときは、商品の具体的な特長や魅力をアピールするのではなく、その商品シリーズやブランドのコンセプトを文字情報(動画の際はブランドに合ったBGMも使う)で伝えるようにしましょう。

    1つの商品だけを取り上げず可能な限り多くの商品を登場させて、その商品シリーズやブランドはどんなラインナップなのかを見せると統一感が出て、顧客は特定のイメージを抱きやすくなります。

    ファンになってもらうことを意識する

    ブランディングにおいては、売ることは「二の次」です。

    「売る」よりも、「ファンになってもらう」ようにしましょう。

    あらかじめ施策を打つ場所を、自社サイトやSNSなど、自社のことを知っている人々が集まる場所に限定して、イベントやキャンペーンを打ちます。
    これらを通じてブランドの価値を伝え、永くお付き合いしてくれるファンができれば、企業は固定収入を見込めるだけでなく、ファンが自分たちでそのブランドの魅力を勝手に伝えてくれるので企業にとっても心強く、結果として売上が上がります。

    「ブランディング=ファンづくり」と覚えましょう!

    マーケティング

    ブランディングが直接的に売上向上を目指さないのに対して、マーケティングは、直接的な売上向上を目指します。
    ブランディングを長期的に成果を上げるPR活動とするなら、マーケティングは短期的に成果を上げるPR活動です。

    活動においては、以下の点に意識を集中しましょう。

    商品の認知度を拡大するための施策を打つ

    広告施策を打つときは、認知度を拡大することが第一です。
    不特定多数がアクセスするYouTubeで動画広告を配信したり、Google検索の結果に掲載されるリスティング広告に掲載したりと、自社商品のことを知らない人々に、広く知ってもらえるにようにします。

    ブランディングがクローズドな性格な強い活動と言うなら、マーケティングはオープンな性格の強い活動と言えるでしょう。

    商品を「売る」ために魅力を存分にアピールする

    マーケティングでは、ブランディングのような今すぐには売上につながらなくても長期的な売上につなげるというような悠長なことはしません。
    マーケティングは、その場で買ってもらうために行います。

    そのため、マーケティングでは商品やサービスの魅力と特長を具体的に伝えましょう。
    取り上げる商品はできれば1つだけにして、この商品が他社の商品と較べてどう優れているのかを積極的にアピールしましょう。

    「売る」ということをより意識して行われるのがマーケティングです。


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    両方のバランスをとって施策を行うことが大切

    ブランディングとマーケティングの違いを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

    企業にとってはブランディングもマーケティングもどちらも重要で、疎かにしてはいけません。
    ブランディングだけを行うとすぐに売上には結びつかないので経営危機を迎えてしまいます。
    逆にマーケティングだけを行うと、ファンの数が少なくて売上を上げ続けることはできません。

    ブランディングとマーケティングはお互いに関連しているので、ブランディングのないマーケティング、マーケティングのないブランディングはあり得ないのです。
    双方を組み合わせ、バランスを取りながらさまざまな施策を打っていきましょう。

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