CM作成にはあらゆる費用がかかります。
しかし、大体どれくらいの費用がかかるかはほとんど知られていません。
「自社CMを作ってみたい」と1度でも考えたことがある企業のみなさまなら、
- 1本のCM作成にどれだけお金がかかるのかを知りたい
- できるだけ費用を安く抑えるにはどうすれば良いか?
といった、CMにまつわるお金の面で疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、これから自社CMを作ってみたいと考えている企業のみなさまに向けて、
- 1本のCM作成にかかる具体的な費用
- 費用を安く抑えるコツ
をご紹介。
CMにまつわるお金の疑問が解決します!
Contents
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CM作成にかかる費用の種類
CM作成にかかる具体的な金額をお教えする前に、CM作成にはどんな費用が発生するのか、費用の種類を紹介します。
CM作成には下記2種類の費用が発生します。
CM作成費
CM作成には、具体的には下記においてそれぞれ費用が発生します。
- CMの企画
- 台本・絵コンテの作成費
- キャスティング (アニメーションの場合は不要)
- 撮影スタッフ人件費
- 機材費(アニメーションの場合は不要)
- ロケーション使用料(アニメーションの場合は不要)
- 撮影経費
- ポストプロダクション費用
- 広告代理店への報酬(直接制作会社へ依頼する場合は不要)
上記の費用を「CM作成費」として、発注をかける広告代理店か制作会社にまとめて支払うことになります。
CM放送費
CM放送費は、テレビで流す場合はテレビ局に支払うことになります。
近年では放送媒体にテレビではなくYouTubeなどの動画サイトを選ぶ企業も増えています。
インターネット上で流す場合は、YouTubeであれば母体企業であるGoogleに、GYAO!であればYahoo! JAPANに広告費を支払うことになります。
費用の相場
CM作成にかかる費用の種類を紹介しました。
では、実際にそれぞれどれくらいの費用が発生するのでしょうか?
ここからはCM作成にかかる具体的な金額を紹介していきます。
企画費:10〜30万
正広告代理店や制作会社に、正式にCM作成が発注されると、彼らは打ち合わせを通じてCMのコンセプトを決め、台本と絵コンテを作ります。
ここまではCMの企画段階で、およそ10〜30万円の費用が発生します。
撮影費:20〜80万
企画を終えると実際に撮影に始まります。
実写の場合、キャストへの報酬、撮影スタッフへの報酬、ロケーション使用料、撮影時に発生する小道具などの経費などが発生し、20〜80万ほどかかるでしょう。
ただ、上記は無名キャストを使った場合に限られます。
誰もが知っている俳優やアイドル、ミュージシャンを起用した場合は、キャスティングだけで数百万の費用が発生します。
ポストプロダクション費:15〜40万
ポストプロダクションとは撮影後にPCでの映像編集にかかる費用のことで、多くはプロの映像編集マンが編集作業にあたります。
ポストプロダクションにかかる費用は、編集マンへの人件費も含めて15〜40万ほどです。
ただ、大掛かりなCGや特殊効果を入れる場合は、ポストプロダクション費用も上がり、上記範囲には収まりません。
放送費:キー局かローカル局かウェブ媒体かによって大幅に変わる
CM放送にかかる費用は、放送媒体によって全く違います。
テレビの場合、東京キー局では15秒のCM1回につき、放送時間帯や視聴率によって30~120万円の放送費がかかります。
ただ、ローカル局や独立局であれば3〜4万円程度で流せる場合もあります。
YouTubeでの配信はさらに安く、冒頭5秒でスキップすることができる「インストリーム広告」の場合、30秒以上視聴継続された場合のみに限り1回2〜30円の広告費が発生する仕組みになっています。
スタートアップ企業や個人がYouTubeでCMを流せるのは、広告単価がテレビと比べて非常にリーズナブルだからです。
CM作成費用を安くするコツ
CM作成にかかる費用をざっくりと紹介しましたが、せっかくCMを作るなら、少しでも安く作りたいと思うのが広告担当者の本音ではないでしょうか。
ここからは、CM作成費用を安くするコツをお教えします。
アニメーションにする
実写の場合は20〜80万、有名タレントを起用する場合はキャスティングだけで数百万とお伝えしましたが、予算がない企業は、いっそのこと実写を止めてフルアニメーションにしましょう。
フルアニメーションでCMを作る場合は、撮影自体が無いので撮影費はゼロで済みます。
アニメーションの中でもイラストにシンプルな動きをつけた『モーショングラフィックス』と言われるジャンルのアニメーションは、テレビアニメ風のアニメーションと違って編集にそれほど手間がかからないので、比較的安く仕上げられます。
機材やキャストを自前で用意する
どうしても実写で作成したい場合は、すべてを発注せず、自社で用意できる部分は用意してしまいましょう。
たとえば撮影機材は自社で借りることもできますし、購入しておけば今後の映像作成にも使えます。
キャストも、無理をしてタレントを起用する必要はありません。
自社スタッフをキャストとしてCMに起用している企業もたくさんあり、その場合はキャスティングにかかるお金はゼロで済みます。
静止画メインにする
商品の写真や人物のフリー素材写真など静止画を組み合わせて構成し、簡単なアニメーションをつける程度のCMにすれば、かなり経費を安く抑えられます。
近年では、『Vyond』のような素材を選んでいくだけで簡単にビジネス系動画が作成できる編集ツールもリリースされています。Vyondであれば広告代理店や制作会社に発注する必要すらなく、自社でCMを内製することも可能です。
まとめ
CM作成にかかる具体的な費用と、作成費を安くするためのコツを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
アイディアと工夫次第でCMは安く仕上げることができます。
放送媒体も、インターネットが普及した今の時代に、テレビにこだわる必要もありません。
動画視聴環境が整ってきた現代、CMの数はますます増えていきますので、ぜひCM作成に挑戦してみましょう。