早送り風になっている動画や、カクカクしたエフェクトがついた動画をみなさまも一度は見たことがあるかと思いますが、このような動画は一体どうやって作られているのでしょうか?
その秘密は…『フレームレート』にあります!
フレームレートは動画の雰囲気を決めるだけでなく、制作した動画広告を配信したいと考えている媒体に提出する上でも重要なので、動画制作者のみならず制作会社へ動画制作を依頼したいと考えているみなさまにとっても知っておいた方が良い知識の1つです。
そこで本記事では、「フレームレート」ついて徹底解説します!
Contents
フレームレートの定義
初めて聞いた人も多いと思われる『フレームレート』という言葉。
定義を簡単に説明すると、フレームレートとは、
1秒間の動画で見せる静止画の枚数(コマ数)
のことです。
動画は、実写でもアニメーションでも、何十枚もの少しずつ動きを変えた静止画(写真)を1秒間に複数積み重ねて被写体が動いているように見せることで成立しています。
フレームレートとは、1秒の間に24枚、30枚など何枚静止画を積み重ねるかを示す値で、24fps、30fpsなどといった表記をされます。
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(YOUTUBE)
動画サンプル:https://www.youtube.com/@tsutaworld733/videos
フレームレートの豆知識
フレームレートの定義について簡単に説明しました。
フレームレートのレート数にはさまざまな値がありますが、数値を変えると一体どうなるのでしょうか?
どこよりもわかりやすい、フレームレートの豆知識を紹介します!
大きいほど動きが滑らかになる
フレームレートとは「1秒間に差し込む静止画の数」のことで、動画は「少しずつ動きの違う静止画を積み重ねてできている」と説明しました。
上記の前提を頭に入れた上で想像してみてください。例えば、
- 1秒間に12枚の少しずつ動きが違う静止画が挟まれている場合(12fps)
- 1秒間に24枚の少しずつ動きが違う静止画が挟まれている場合(24fps)
どちらがカクカクせず、滑らかに見えるでしょうか?
多くの方のご想像通り、正解は「b:1秒間に24枚の少しずつ動きが違う静止画が挟まれている場合(24fps)」です。
フレームレートは、大きい方が動画が滑らかに見えます。
数値が違うと同じ動画でも雰囲気が変わる
フレームレートをいじると、全く同じカットをつなぎ、全く同じ編集を施した動画でも全く雰囲気が変わります。
フレームレートを下げると動画はカクカクしたストップモーション風になり、カットや演出次第ではフィギュアが動いているように見えたりなど動画が活き活きとします。
逆にフレームレートを上げるとタイムラプス(早送り風)の動画を作ることもできます。
ただレートが高ければ良いというものではない
フレームレートを上げれば動画が滑らかになるからと言って、一概にフレームレートを上げまくればいいというものではありません。
上げすぎると早送りのようになってしまいますし、また映画、テレビ、ウェブ、ゲームなど媒体によっても対応するフレームレートが異なります。
動画広告を公開したい媒体が推奨していないフレームレートで制作された動画を送ると、それが前述のタイムラプスやコマ撮りのように狙ったものでないならば、視聴者に違和感を与えてしまいかねません。
各媒体別の最適な動画フレームレート
では、映画、ウェブなど各媒体で最も適した動画フレームレートはどれくらいの数値なのでしょうか?
ここからは、媒体別に最適なフレームレート数をお教えします!
映画は24fps
劇場公開映画の映像のフレームレートは、24fpsです。
映画のフレームレート数が24fpsなのは歴史が背景にあるとされています。
かつてフィルムで撮影されていた映画は、フレームレート数を上げるとコマ数が長くなり、フィルムの数もたくさん必要になるので保管場所や製造コストの問題で24fpsに落ち着いたと言われています。
デジタル撮影全盛となった今でも24fpsのままなのは、かつての名残なのです。
テレビ・ウェブ動画は30fps
テレビとウェブ動画は映画よりフレームレート数が高く、30fpsです(正確には29.97fps)。
ただしテレビは、国によって違います。
日本やアメリカなど「NTSC」という放送規格で映像を放送している国では30fpsですが、欧州など「PAL」という規格で放送している国々では25fpsが採用されています。
ウェブ動画は30fps〜60fpsなど幅広く、YouTubeも60fpsにも対応。
ゲームは60fps
ビデオゲームに関しては60fpsが採用されています。
ゲームも昔は30fpsが主流でしたが現在は高画質化が進んだことと、より動きが激しくなってきたので、スムーズに見せられるようにフレームレートが近年60fpsに上がっています。
コマ撮り風にしたいなら15fps以下
コマ撮り風の撮影をするときは、1秒に何コマ表示させるかで雰囲気はだいぶ変わってきます。
一般的なビデオカメラが大体30fpsに初期設定されているので単純に1/2をして15fpsにすればそれだけカクカクとした動きになるでしょう。
タイムラプス風にしたいなら長時間撮影してフレームレートを上げる
タイムラプス風の動画を撮るときは、長時間カメラを定点に置いて放置。編集時に、コマ撮りのときとは逆にフレームレートを上げると早送りしているように見えます。理論上、この方法でタイムラプス風動画を制作可能。
近年ではiPhoneでもタイムラプス撮影機能が標準搭載されていますので、より手軽にタイムラプスが撮影できるようになっています。
これから動画を作るならまずは30fpsで!
フレームレートについて徹底解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
動画のフレームレートは動画の印象をかなり左右します。
これから動画制作をしたいと考えている初心者のみなさま、自社動画の配信媒体が決まっていて動画制作の発注をかけようと考えている企業のみなさま、まずはカメラの初期設定になっている30fpsの動画から制作を始めましょう。
一番スタンダードで、万人受けする作品を作ることができます。