20億人以上の人が利用し、毎日10億時間以上視聴されているYouTube。
子どもから高齢者まで幅広い年齢層の関心を集め、社会的な影響度が増すいっぽうです。
絶大な人気を持つYouTubeでのインストリーム広告の出稿は、新たな顧客を獲得するための大きなチャンスとなるでしょう。
しかし、YouTubeに広告出稿をしようと思っている人の中には
- どうやってYouTube広告の出稿をすればいいの?
- 広告出稿をしたところで効果はあるの?
と思っている人も多いと思います。
そこで今回は、YouTubeインストリーム広告をの特徴と出稿の方法、効果について解説していきます。
Contents
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YouTubeの広告効果とは?
2005年12月15日からサービスが始まったYouTube。
年々PCやカメラのスペックが上がり、映像の撮影・編集が一般層に普及していくにつれてYouTubeは動画の投稿本数が増えていきました。
今では「YouTuber」というYouTubeでの映像投稿・配信を職業としている人が世界中にいるほどで、無限にも及ぶ映像が毎日のようにこのサイトには投稿されています。
YouTubeはグローバルなメディアであり、テレビのように基本的に日本に住んでいる人しかアクセスできないものではなく、世界中からアクセスできます。
動画広告の配信も、動画本編の前後に挿し込んだり、YouTuberとコラボして動画本編自体を広告にしたりと、さまざまな方法で配信することができるので、広告主にとって自由度がとても高い、という魅力があります。
YouTubeインストリーム広告の特徴
YouTubeインストリーム広告の特徴の主なものは、下記の3つです。
- 自動で再生される
- 冒頭5秒以降はスキップできる
- 再生されるタイミングは3つある
これらは、YouTubeインストリーム広告を作成する時にも出稿する時にも必要な知識です。詳しく見ていきましょう。
自動で再生される
インストリーム広告は、YouTubeで動画を視聴しようとした直前に流れる広告です。ユーザーは、目的の動画を視聴しようとサムネイルをクリックしたときに、再生画面に入ると自動的に再生されます。
YouTubeをよく利用するユーザーは、煩わしと思いながらもインストリーム広告が流れることを認識していることが多いです。
冒頭5秒以降はスキップできる
YouTubeでは、多くのインストリーム広告は時間制限がありません。また、冒頭5秒以降視聴するとスキップできます。
純広告型インストリーム広告の場合は、再生時間が15秒間に決められていますし、YouTubeを視聴しているユーザーは、スキップができない仕様になっています。
再生されるタイミングは3つある
YouTubeのインストリーム広告が、再生されるタイミングは3つあります。
- 動画の再生前…動画コンテンツを選択し再生しようとすると現れる
- 動画再生中…「広告まで」というメッセージ後、5秒で広告が再生される
- 動画再生後…YouTubeの動画再生が「自動再生on」になっている場合は次の動画の前に再生される
YouTubeインストリーム広告の種類
YouTubeインストリーム広告は、動画の長さによって、
- スキッパブル広告
- ノンスキッパブル広告
- バンパー広告
の3種類に分けることができます。
それぞれの広告がどんな性質を持っているのか、詳しく解説していきます。
スキッパブル広告
『スキッパブル広告』は、動画本編再生前や動画本編中に挿入されている、5秒間再生すればスキップすることができる動画広告です。
YouTubeで動画を見たことがある人なら、再生したとき5秒間広告を見た後、スキップ操作をして本編を見ている人が多くいるかと存じます。
あれが『スキッパブル広告』です。
スキッパブル広告は長さは特に決まっておらず、最近は10分を超える本編級の長さの広告も出てきています。
ノンスキッパブル広告
『ノンスキッパブル広告』は、「ノン」という言葉が冒頭についています通り、ユーザーがスキップすることができない動画広告です。
インストリーム広告は、そのすべてが5秒間視聴後にスキップできるわけではありません。
長さが15秒の短い動画広告は、テレビCMのように全編を視聴者に見せることができます。
『ノンスキッパブル広告』も、動画本編の開始前や本編中によく挿入されています。
短い動画広告をYouTube上で配信したいと考えている企業には、このノンスキッパブル広告がおすすめです。
バンパー広告
『バンパー広告』は、6秒間の動画広告です。
6秒間なので当然ユーザーはスキップすることができません。
主に動画本編が始まる前に挿入されており、スキッパブル広告と同じタイミングで配信されている場合も多くなっています。
6秒間なのでユーザーにストレスを与えることなく自社サービスを認知させられ、スキッパブル広告のようにスキップされることもないので、伝えたい内容を最後まで伝えることができます。
バンパー広告は秒数が短いので、インパクトを与えたいという場合に向いています。
YouTubeインストリーム広告の出稿の仕方
YouTubeインストリーム広告の出稿の仕方は、下記の3つです。
- 動画を作成する
- YouTubeに動画をアップロード
- Google広告からキャンペーンを作成
上記の流れは、大まかなものになります。
動画を作成する
インストリーム広告用の動画を作成するには、いくつかのポイントがあります。自社の目的に沿って作成するにはある程度のスキルと知識が必要です。
動画を作成するを詳しく知りたい場合は、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
YouTubeに動画をアップロード
YouTubeに動画をアップロードの手順は下記の通りです。
- YouTube Studio にログイン
- 右上の [作成] 次に [動画をアップロード] をクリック
- アップロードするファイルを選択
最大 15 本の動画を一度にアップロードできます。各ファイルの 「編集」 をクリックすると編集ができます。
YouTube広告であっても、広告効果が高くなるものはYouTubeでも人気になる動画です。そのため、YouTubeのインストリーム広告を出稿する際には、以下の記事を参考にしてYouTubeで受ける動画を広告にするようにしましょう。
Google広告からキャンペーンを作成
Google広告からキャンペーンを作成の手順は下記の通りです。
- キャンペーンタイプを選択…「ブランド認知度とリーチ」→キャンペーンタイプの「動画」を選択
- キャンペーンのサブタイプの選択…YouTube動画広告の中の5種類から選択
- 広告配信の詳細を設定…詳細情報を入力
- YouTubeにアップロードした動画を指定の場所に貼り付ける
- 最後に「保存して次へ」をクリック
YouTube広告であっても、出稿の際にはGoogle広告から広告出稿する必要があるので、覚えておくようにしましょう。
また、以下の記事ではYouTubeインストリーム広告の出稿方法について詳しく紹介しています。
YouTubeインストリーム広告の課金のタイミングは?
YouTubeインストリーム広告の特徴や配信方法を紹介しましたが、いざ広告が配信されたら、当然、広告主は費用を支払わなければなりません。
ただし、課金のタイミングはスキップ可能か否かによって変わります。
スキップ可能な広告の場合
5秒間見ればスキップできる『スキッパブル広告』は、YouTubeでは「CPV 単価制」をとっています。
CPV単価制では課金されるのは、「30秒再生されたとき」です。
逆に言えば、これはなんと30秒以内であれば一切課金されないということです。
30秒以内でスキップされれば、その動画広告は再生回数にカウントされません。
ということは、極端な話、動画の冒頭30秒の間にユーザーを惹きつけ、彼らの次の行動につなげることができれば、無料でプロモーションすることが可能なのです。
スキップ不可の広告の場合
ユーザーによるスキップができず全編を見せることができる『ノンスキッパブル広告』と『バンパー広告』は、YouTubeでは「CPM課金制(インプレッション課金制)」を採用しています。
CPM課金制では、課金されるのは広告が1000回表示された時点です。
あらゆるユーザーが無数の動画を見ていく中で、ノンスキッパブル広告・バンパー広告はそれぞれ合計1000回再生された時点で、初めて広告主に対して課金されます。
広告費は、
「コスト÷表示回数×1,000」
の式で求められます。
広告費20万円、表示回数10万回の場合は、
20万円÷10万回×1000=1000円(広告費)
となります。
YouTubeインストリーム広告の3つのメリット
YouTubeインストリーム広告のメリットで主なものは、下記の3つです。
- 少額から入札できる
- 認知度が向上する
- ターゲティングをすれば見込み客に届く
それぞれ詳しく解説します。
少額から入札できる
YouTubeで、課金が発生するのは下記の2つの場合です。
- インストリーム広告が30秒以上再生される(CPV)
- 6秒以内でインストリーム広告が1,000回表示される(CPM)
YouTubeのインストリーム広告の入札単価は、3円~20円ほどです。冒頭5秒以内でスキップされた場合は、課金は0円となります。
認知度が向上する
冒頭5秒でインストリーム広告をスキップされても、視覚と聴覚からの情報が豊富な動画広告の効果が期待できます。
インパクトのある動画広告であれば、ユーザーは覚えていることもあり認知度は向上が期待できるのです。また、5秒でスキップされた場合は、費用は0円なのでお金をかけずにターゲットにPRすることもできます。
ターゲティングをすれば見込み客に届く
YouTubeインストリーム広告では、「ユーザー属性」「オーディエンス」「ユーザーの興味や関心」の3つについてターゲティングを設定することが可能です。
詳細なターゲティングを行うことで、自社が狙っている見込み客に自社の商品やサービスの情報を届けることができます。
こちらの記事も参考にして下さい。
YouTubeインストリーム広告の3つのデメリット
メリットがある一方、YouTubeインストリーム広告にはいくつかのデメリットもあります。
デメリットは主に下記3つです。
- 審査に時間がかかる
- ターゲティングを細かく行う必要がある
- ユーザーに悪印象を持たせてしまうこともある
それぞれ解説します。
審査に時間がかかる
インストリーム広告を出稿時に、その動画広告はYouTubeで流しても良いものなのかどうかがGoogleによって審査されます。
通常は審査には1営業日しかかかりません。
ただ、内容によっては審査に時間がかかることもあります。
YouTubeの規約は目まぐるしく変わっていて、近年は動画の内容も公序良俗に反していないかどうか、詐欺に関連していないかどうかなど、かなりシビアに審査されるようになりました。
審査に落ちてしまうと修正して再度提出することになるので、時間がかかってしまいます。
ターゲティングを細かく行う必要がある
YouTubeのインストリーム広告では趣味・嗜好や普段どんなサイトを検索しているかなどに基づいた何段階にもわたる非常に詳細なターゲティングができ、自社の動画広告を目にする層をある程度特定することができます。
ただ、逆に言えばそれは、「細かいターゲティングを行わないとターゲット層にリーチしない」ことを意味しています。
ターゲティングを間違えてしまえば狙った層に動画広告が配信されず、いくら再生されても成果は上がりません。
テレビCMはターゲットを絞ることはできませんが、その代わりすべての視聴者が「ながら見」でもそのCMを目にするので、ターゲットを逃しません。
YouTubeインストリーム広告はユーザーがディスプレイをちゃんと見ているため「ながら見にならない」代わりに、いくつもの詳細なターゲティングを行わないとターゲット層にリーチするのが難しくなります。
ユーザーに悪印象を持たせてしまうこともある
テレビとは違って、見たい動画を好きなときに見ることができるのがYouTubeに多くの人が集まる理由の1つです。
それなのに、スキップできるとは言え5秒間は見なくてはいけない広告が挟まれていて、動画によっては15秒も見なくてはいけなかったりするので、ときにユーザーから不快に思われてしまうこともあります。
動画1本の広告の表示タイミングは投稿者によって自由に設定できるので、あまりに表示回数が多いとその動画は視聴を避けられてしまったり、動画の中にある広告にもネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。
YouTubeインストリーム広告を出稿する際の注意点
本記事をここまで読んで「YouTubeインストリーム広告を出稿してみたい!」と思った人。
そんな人に向けて最後に広告出稿の際の注意点をお教えします。
出稿する際は
- コンバージョンがなくても視聴回数で課金される
- 広告の規制が細かい
- 広告の種類を意識した動画制作が必要
の3点に注意しましょう。詳しく説明します。
コンバージョンがなくても視聴回数で課金される
『スキッパブル広告』ではCPV課金制、『ノンスキッパブル広告』・『バンパー広告』ではCPM課金制を取っていることを解説しました。
いずれの課金制でも、再生されればされた分だけ広告費はかかります。
たとえ動画広告によるコンバージョンの数がゼロであっても、視聴回数によって広告費は発生します。
ですので、もし動画広告のクオリティーが高くなかったり、ユーザーへの興味の喚起が動画内でうまくできていなかったら、赤字になってしまうこともあるでしょう。
動画広告を配信する際は、「課金に応じて発生する費用」というリスクを意識しましょう。
広告の規制が細かい
YouTubeに掲載する広告の内容には基準があり、性的なコンテンツはもちろんのこと、著作権を違反している動画広告は掲載することができません。
出稿時の動画のフォーマットや規格などにも細かい決まりがあります。
広告主は、出稿する前に権利関係をクリアしているか、内容は適切かどうかを精査し、納品形式をYouTubeが推奨している形式に合わせなければいけません。
YouTubeは世界中からアクセスされるグローバルなプラットフォームであるため、何を規制するか、その基準をどうするかなどは頻繁に変わります。
動画広告出稿を考えたら、現在の広告に関する規制はどうなっているかを「Google広告ポリシー」から逐一確認しましょう。
広告の種類を意識した動画制作が必要
YouTubeインストリーム広告では、『スキッパブル広告』『ノンスキッパブル広告』『バンパー広告』、それぞれの性質を活かした動画広告作りが必要です。
『スキッパブル広告』は5秒再生すればスキップ可能なので、効果を最大限に発揮させたいなら、「スキップさせない」動画に必要があります。
スキップを防ぐためには、最初の5秒でユーザーにインパクトや疑問を与えて、惹きつけなければいけません。
『ノンスキッパブル広告』『バンパー広告』は全編を見せることができますが、その分、秒数が短くなっています。
そのため『ノンスキッパブル広告』では15秒、『パンパー広告』では6秒で伝えたいことがしっかり伝わるように、ごくシンプルな動画にする必要があります。
まとめ
今回は、YouTubeインストリーム広告をの特徴と出稿の方法、効果について解説しました。動画広告を作成するところからスキルや知識が必要であることが分かって頂けたと思います。
YouTubeやインストリーム広告についてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてみて下さい。
この記事はお役に立つかも?