ビッグデータ・AIを活用するスターバックスのビジネス実例
世界的な大企業のスターバックスでも、もちろんITを活用したビジネスが行われています。この記事では、ビッグデータやAIを活用してビジネス力を向上させたスターバックスの例をご紹介します。
ビッグデータ・AIを活用したスターバックス
世界中に約25,000店舗を構えるスターバックスでは、1週間で9000万回もの取引が行われています。顧客とのやり取りが大量に発生する強みを活かし、ビッグデータやAIを活用してダイレクト・マーケティングを行なっています。
顧客データをサービス向上に活かしていることについて、次の項目から具体的に見ていきましょう。
スターバックスの顧客データの集め方
データを活用する前に課題となるのが、データを集める方法です。スターバックスではリワードプログラムとスマートフォンアプリを立ち上げることにより、顧客データを大量に効率良く集められるようになりました。
スマホアプリには1700万人、リワードプログラムには1300万人のユーザーがいます。これだけの大人数のユーザーが、いつ・どこでコーヒーを買ったか、また合わせて何を買ったか、というデータを集められるようになったのです。
スターバックスにおける顧客データの活用方法
前の項目では、顧客データの集め方について説明しました。この項目では、具体的な顧客データの活用方法2つをご紹介します。
データの活用方法①より良いサービスの提供
ユーザーがいつ・どのような飲み物を買ったのか、スターバックスは情報をストックしています。初めて訪れる店舗でも、アプリをバリスタに見せることで、ユーザーはいつも飲んでいる飲み物を簡単に注文することができるようになりました。
また、いつも飲んでいる飲み物の傾向から、ユーザーに合った新商品をアプリが提案してくれる仕組みを作りました。これはクラウド上のAIにより、おすすめの飲み物・食べ物を表示する機能です。
データの活用方法②新店舗の場所を決定
新しい店舗をどこに出店するかを決めるときも、顧客のビッグデータを活用することができます。Esri社が開発したAtlasというシステムを使い、既存のスターバックス店舗や周辺の交通量などから、新店舗に適した場所を分析しているのです。
まとめ
ビッグデータとAIについて、スターバックスの活用例を紹介しました。データの活用により、効率良く顧客満足度を高められることの好例と言えます。スターバックスのような世界中に店舗があるチェーン店でなくても、顧客データの活用は企業にとって重要なミッションになっていくでしょう。