自動車業界のオンライン展示会のメリット！搬入コストがかからない

「モーターショーが開催されなくなったけど、オンライン展示会はどうなんだろう」
「オンライン展示会のメリットがよくわかんない……」

新型コロナウイルス感染症の感染拡大対策のため、モーターショーや展示会が中止や延期になっています。

そのためオンライン展示会に出展しようと思っても、オンライン展示会のことがよくわかっていない方は多いかもしれません。

この記事では、オンライン展示会の特徴と自動車業界ならではのメリットを解説します。

オンライン展示会はインターネット上で開催される展示会

オンライン展示会とはインターネット上、つまりWeb上で開催される展示会のことです。

「バーチャル展示会」や「Web展示会」などと言われることもあります。

2020年から猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症の感染拡大対策により、2年おきに開催されていた国内最大のモーターショーである「東京モーターショー」の2021年開催が中止になっています。

このような事情から、自動車業界の展示会はオンライン展示会に移行することが予想されます。

オンライン展示会は展示会の集客から販売まですべてインターネット上でおこなえるため、他国の自動車メーカーも参加する大規模な展示会が開催しやすくなっています。

最大のメリットは搬入コストがかからないこと

オンライン展示会のメリットはさまざまあります。

• 出展費用が安い
• 集客しやすい
• 感染症対策ができる
• 運営スタッフを少なくできる
• 天候や交通機関の影響を受けにくい　など

オンライン展示会にはこれらのメリットがありますが、自動車業界のオンライン展示会で最大のメリットは搬入コストがかからないことです。

実際の展示会場で開催される展示会では展示する車両やブースの装飾品、商談用のテーブルやイスなどを搬入する必要がありました。

オンライン展示会の場合はこれらの搬入が必要ありません。

展示品は展示ブースにデータを登録すればいいですし、装飾品はインターネット上のデザインで完了します。

また、ビデオ通話やチャットなどを利用してオンライン商談もすることができます。

オンライン展示会は実際の展示会場で開催される展示会と同じようなことが実現可能で、なおかつ搬入コストをカットできることが大きなメリットです。

デメリットは実際に自動車を体験できない

実際の展示会場で開催される展示会では、シートに座ったりハンドルを握ったりといった体験ができました。

また、実際に自動車を目の前にすることで購買欲を刺激することができます。

オンライン展示会では、モニターを通して自動車を見てもらうのでこのような体験は難しいです。

対策として、VR（仮想現実）機能を使うことで実際に自動車に乗り込んだときと近い感覚を体験できますし、実際の展示会では不可能な試運転もVRなら可能です。

自動車のテクノロジー化が進んでいる

近年、電気自動車や自動運転システムの開発が活発になっており、自動車のテクノロジー化が進んでいます。

「Apple」や「Google」などの世界的に有名なIT企業が自動車開発に力を入れるようになっていますし、トヨタ自動車もIT企業の聖地ともいえるシリコンバレーに研究所を構えて、新技術の開発に取り組んでいます。

このような情勢はオンライン展示会に追い風といえます。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、モーターショーが中止や延期になっていますが、新型コロナウイルス感染症が収束してからもオンライン展示会ならではの役割を持つことができます。

例えば、自動車を購入するときは実際にディーラー（販売店）で試乗してから購入を決めるでしょう。

しかし、「この自動車を購入しよう」と思うまでに車の性能や機能などの情報を見るはずです。

性能や機能はテクノロジー化が進むなかで重要なアピールポイントになります。テクノロジーを発表する場としてインターネット上で開催されるオンライン展示会は適しているといえるでしょう。

オンライン展示会とオフライン展示会の違い

オンライン展示会とオフライン展示会の違いを来場者目線で紹介します。

具体的な例として以下の4つが挙げられます。

• 来場者にプレゼントがある
• 成約したときの粗品が通常よりも豪華
• 在庫車や新古車が販売されることがある
• ディーラーには置いていない特別仕様車の展示がある

それぞれを詳しく解説します。

来場者にプレゼントがある

オフラインの展示会では、アンケート用紙が配られてアンケートに回答すると来場者プレゼントがもらえることがあります。

展示会によっては豪華なノベルティがもらえることがあり、ノベルティ目当てで来場する人もいるほどです。

オンライン展示会でも来場者にノベルティを送ることができますが、その場でもらえる特別感は体験できません。

成約したときの粗品が豪華

展示会や大商談会などと銘打ったイベントでは、成約したときの粗品がディーラーで成約するよりも豪華です。

ディーラーで購入した時の粗品はタオルなどの日用品が多いですが、展示会や大商談会などで成約すると、家電やカタログギフトが入った外れなしの抽選会が開催されていることがあり、参加できることができます。

在庫車や新古車が販売されることがある

在庫車や新古品がお得な価格で販売されることがあります。

在庫車とは成約する前にあらかじめディーラーが発注しておき、店舗や倉庫で確保してある新車のことです。

新古車は未使用車とも言われますが、試乗車や展示車として利用されていた車になります。

新古車は試乗する際にナンバープレートが必要になるため、扱いは中古車になりますが短い間だけしか使われていないため、中身は新車とほとんど変わらない場合が多いです。

ディーラーには置いていない特別仕様車の展示がある

実際の展示会では、ディーラーには置いていない特別使用車が展示されています。

例えば、実際にレースで使用された車や未発表の機能が搭載された車など「ここでしか見られない車」が展示されています。

レース仕様の特別な車を購入したい方はもちろんのこと、特別仕様車を一目見てみたいという方にも人気があります。