オンライン展示会は食品業界で主流になる?オンラインの強みとは

2021年7月現在、いまだに展示会のような大人数が集まるイベントの開催は難しい状況が続いています。

このような状況下で盛り上がりを見せているのがオンライン展示会です。

オンライン展示会と親和性が高いIT業界や製造業は、すでに大規模のオンライン展示会が開催されていますが、食品業界はオンライン展示会の主流になるのか、オンライン展示会ならではの強みを解説します。

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食品業界がオンライン展示会で活かせる4つの強み

オンライン展示会は、日本全国どこからでも参加できるのはもちろんのこと、海外からでも参加しやすいのが魅力です。

ほかにも食品業界に活かせるオンライン展示会の強みがあります。

カテゴリー検索ができる

オンライン展示会では、カテゴリー検索ができるシステムが用意されている場合があります。

食品の展示会は、出展ジャンルのカテゴリー多いです。

  • 国産食品
  • 海外食品
  • 穀物
  • 麺類
  • 野菜
  • 加工食品
  • 缶詰め

上記以外にも食品カテゴリーは多岐にわたるため、カテゴリー検索ができると来場者はブースを効率よく周遊できます。

食品に関するさまざまな情報を伝えられる

オンライン展示会は企業や商品の説明を動画でします。

従来の展示会でも動画を利用していましたが、オンライン展示会の動画は来場者の好きなタイミングで再生できますし、動画を複数用意もできます。

食品業界がオンライン展示会で公開する動画の例をご紹介します。

  • 食品を製造しているライブ配信
  • 食品工場の設備や製造方法をまとめた動画
  • 食品の説明動画
  • 社員インタビュー
  • 会社案内

これらのコンテンツを動画で紹介すると、短時間でわかりやすく伝えられます。

また、動画と共に電子カタログを用意するのも有効です。

電子カタログは、展示会後にじっくりと読み返すこともできるため、顧客になるチャンスが広がるので用意するのをおすすめします。

人気商品や注目商品がわかる

これまで開催されているオフラインの展示会では、実際に会場を回らないとどのような食品が人気や注目を集めているのかわかりませんでした

しかし、オンライン展示会にはリアルタイムで更新される会場マップが用意されていることがあります。

モニターを見るだけで人気の出展ブースがわかるので、自社のマーケティングに活かすことができます。

顧客になる可能が高い来場者の情報を得られる

オンライン展示会の来場者は入場時にアンケートの回答が必須になっている場合が多いです。

そのため、出展企業は来場者の性別・年代・職業などを知ることができます。

出展ブースの来場者は顧客になる可能性が非常に高いです。また、自社の商品がターゲット層に合っているのか確認ができます。

食品業界がオンライン展示会に出展する場合に気になること

これまでオンライン展示会の強みを解説しました。

しかし、オフラインの展示会ではできていたことが、オンライン展示会ではできないことが2つあります。

オンライン展示会に出展してから後悔しないためにも、できないことをしっかりと確認しておきましょう。

その場で試食や試飲ができない

オフラインの食品展示会では、来場者に商品を試食や試飲をしてもらうのが有効でした。

しかし、オンライン展示会では来場者と直接会わないため、試食や試飲を勧めることができません。

対策として、ブースの来場者にサンプルを送付するなどがありますが、オフラインの展示会と比べるとアプローチのスピードが遅れてしまいます。

Push(プッシュ)営業ができない

オンライン展示会では、通りかかった来場者にノベルティを配布したり、ブースに入ってこないけど興味を持っていそうな人にこちらから声をかけるといったPush(プッシュ)営業ができません。

来場者とのコミュニケーションはzoomなどのビデオ通話ツールやチャットツールを使います。しかし、こちらから声をかけるのは難しく、参加者からの行動を待つ受動的な営業スタイルになってしまいます。

オンライン展示会はPush営業ができないからこそ、来場者の興味を引き付けられるような魅力的なコンテンツ作成が鍵になります。

食品業界においてオンライン展示会は主流になるのか

食品業界の展示会では、試食や試飲が有効でしたがオンライン展示会ではそれができません。また、オンライン展示会に出店するとWeb申込みに対応する業務が増えるため、ECサイトなどを持っていない企業の場合は苦労するでしょう。

これらのことを踏まえると、食品業界はオンライン展示会が主流になるのは少し時間がかかるかもしれません。

しかし、オンライン展示会にはこれまでの展示会にはない大きなメリットがあります。

アジア最大級の食品展示会の「FOODEX JAPAN」では、2021年度の展示会はオフラインの展示会とオンライン展示会を同時に開催されるといった動きがあります。

将来的にオンライン展示会が主流になる可能性は十分にあるので、いまのうちに出展するのを検討しておくことをおすすめします。

オンライン展示会に出展する前に決めておくべきこと

オンライン展示会に出展すると決めた場合は、出展する前に2つのことを決めておきましょう。

  • オンライン展示会の出展方式
  • オンライン展示会後の営業方法

それぞれを解説します。

オンライン展示会の出展方式は2パターン

オンライン展示会は自社で開催する場合と、主催者が開催するオンライン展示会に出展する場合の2つの出展方式があります。

おすすめは主催者が開催するオンライン展示会に参加して出展する方式です。

自社で開催する場合は、展示会サイトを自作する必要があります。一方の、主催者が開催する展示会に参加する場合はサイトを自作する必要がなく、出展側が用意するのはブースで紹介するコンテンツのみです。

また、複数の企業と合同で出展するため集客がしやすいです。初めてオンライン展示会に出展しようと検討している企業は、主催者が開催するオンライン展示会に出展するのがおすすめです。

オンライン展示会に出展後の営業方法を決めておく

オンライン展示会は出展したら終わりではありません。

自社の出展ブースに来てくれた参加者は、顧客になる可能が高いため展示会後のアプローチは絶対に忘れないようにしましょう。

例えば、お礼の連絡と一緒に商品カタログとサンプルを送るなど、展示会に出展する前から営業方法を決めておくのをおすすめします。

オンライン展示会は参加するだけが目的ではなく、オフラインの展示会では獲得できないタイプ顧客を獲得することを意識します。

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