ビジネスに有効な集客方法はたくさん存在しています。自社ビジネスに本当に有効なのはどれなのか分からない方も多いのではないでしょうか。
昨今の日本では消費が落ち込み、集客力がないとビジネスの継続も非常に難しい状況になっています。集客を成功させるためには、最適な集客方法を選ぶことが重要。
この記事では、オンラインとオフライン両方の集客方法と、今ビジネスシーンでも注目されているSNS集客について解説します。
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Contents
そもそも集客とは
集客とは文字通り「自社の店舗やサイトに人を集めること」です。
広告などを利用して見込み客の興味関心を引き、自社の商品を買って頂かなくてはいけません。どんなに良い商品を提供していても、世の中に知ってもらえなければ存在しないのと同じことです。
集客の成功は、ビジネスを成功に導く重要な役割を担っています。
ただ人を集めることだけを目的にしてはいけません。商品・企業の魅力を広く知ってもらい、見込み客を集め、リピーターになってもらう。長期的な顧客を集めることが集客の本質です。
集客の最終目的は「固定客を増やすこと」です。顧客が求める情報を発信して、自社のブランド価値を上げなくてはいけません。ここでしか買えないものや、ここでしか得られない情報など、独自の取り組みを行うことでブランド価値が高まります。
ビジネスにおける集客は大きくオンラインとオフラインで分けられる
集客の方法は大きく2つに分けられます。インターネット上で行われる「オンライン集客」と、リアルの場で行われる「オフライン集客」です。
それぞれについてご紹介します。
オンライン集客
オンライン集客ではインターネットをフル活用して行います。2020年のインターネット個人利用率は83.4%。オンライン集客を使えば、オフラインだけでは届けられないユーザーにも広く自社の事を知らせることができます。
オンライン集客の方法を6つご紹介します。
SEO
「検索エンジン最適化」の略語。GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワード上位に表示させるための施策です。上位に表示されればクリック率が上がり、自社サイトへの訪問数が増加します。
SEOでは3つのメリットが挙げられます。
- 継続的な集客が見込める
- コストがかからない
- ブランド認知度が上がる
一方で、効果に時間がかかることや、アルゴリズムの変更により上位表示がされなくなる可能性もあります。
MEO
「マップエンジン最適化」の略語です。Googleマップの検索で上位に表示させるための施策。検索結果に、店舗情報や口コミ、メニューなど表示させることができます。
メリットとして挙げられるのは次の通りです。
- 来店見込みが高い人にアプローチできる
- 競合が近隣のみと絞られるため、上位表示が比較的簡単
- 効果が出やすい
実店舗を持つ企業や事業者はMEOを使用した集客は非常に有効です。
SNS
Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSを活用し、自社アカウントから情報を発信します。投稿へのコメントなどで、顧客とコミュニケーションを取ることも可能です。
SNS集客のメリットをご紹介します。
- 拡散力が高い
- 顧客と関係性を構築できる（ファン化できる）
- コストがかからない
SNSでの集客は効果も高いですが、継続運用が必要なため人材確保が必須。また炎上リスクもあるので、注意が必要です。
メルマガ
メールを使って顧客へ一斉に情報を届ける方法です。メルマガは「プッシュ型戦略」と言われ、企業側から積極的に情報発信ができます。
メルマガのメリットは、
- コストが安い
- 効果を測定しやすい
- 効率的に商品をアピールできる
です。
メリットも多い一方で、迷惑メール扱いにされやすい事や開封率がそれほど高くない事がデメリットとして挙げられます。
LINE公式
LINEのビジネス用アカウントです。LINEの利用者数は国内で8,900万人。メッセージ配信の他に、クーポン配布も可能で、スタンプカードの機能もあります。
LINE公式で集客を行うメリットは、
- 導入コストが安い
- 開封率が高い（約60%）
- 集客に有効な機能が多い
です。
顧客に友だち追加してもらう必要があり、ブロックも簡単にできてしまうのがデメリットです。
リスティング広告
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで設定したキーワードに連動して、上部の広告枠に表示されることです。
- 効果が出やすく効率的
- ターゲットに訴求しやすい
- クリックされなければ費用は発生しない
といったことがメリットに挙げられます。
デメリットとしては、「競合が多いキーワードの場合費用が高くなる可能性がある」、「効果を出し続けるには分析と改善が必須」、「ある程度の予算が必要」です。
オフライン集客
オフライン集客ではインターネットを利用しません。テレビや新聞、雑誌などのマス広告をイメージする方も多いのではないでしょうか。
ここではオフライン集客を3つご紹介します。
テレビCM
認知拡大効果が非常に高いのがテレビCMです。若年層ではテレビ離れも進んでいますが、全世代平均視聴行為者率は2020年も8割を超えています。
（参考：総務省｜令和3年 情報通信白書）
CMのメリットは、拡散効果が非常に高い事とブランド価値の向上です。
しかし準備に時間と手間がかかり、費用も高額です。前述したとおり若年層にはリーチしにくいというデメリットがあります。
チラシ
自社で作成したチラシを新聞折込やポスティングで不特定多数に届けることができます。オンラインが主流になりつつある今も、根強い人気があります。
地域を限定して確実に配布でき、潜在顧客の目に止まる可能性もあります。
配布されてすぐは効果が出やすいですが、持続性がなく予算も必要です。また、破棄されることも多いのがデメリットです。
DM
はがき、冊子、カタログなど自社サービスの情報を郵送で顧客に直接送る方法です。
確実に相手に届けることができ、開封率が高いのが特徴です。インターネットを利用していない層にも届けられます。
宛先が最新でないと、相手に届けることができません。宛名書きや封入などの手間とコストがかかることもDMのデメリットです。
ビジネスシーンで注目されているSNSを利用した集客
総務省の調査によると、2020年のスマホ世帯保有率は80%を超えています。インターネット利用端末も70%近くがスマートフォンで、SNS利用者数も年々増加傾向です。
（参考：総務省｜令和3年 情報通信白書）
これまでのオンライン集客では、検索エンジンからの自然流入を狙うのが主流でした。顧客が自ら検索ワードを入力し、自社サイトに来てもらう事です。
最近のユーザーは気になる商品やサービスがあればまずSNSでアカウントを確認します。SNS閲覧中にインフルエンサーなどが紹介する商品を見つける人も多いです。
SNSは拡散力が高く、シェアにより多くのユーザーの目に触れることもできるため、ビジネスを行う上で、SNSでの集客は非常に有効です。
国内利用者が多い3つのSNSについて解説します。
国内の月間アクティブユーザー数が最も多いのがTwitterです。他の2つに比べて、圧倒的に高い拡散力があります。メインユーザーは10～30代。
積極的に「いいね」や「リプライ」を送ることで、相手のタイムラインにも上がりやすいという特徴があります。Twitterは発信するだけではなく、コミュニケーションにより信頼関係と拡散力がアップするツールです。
ニックネームでの登録が可能なので、ネガティブな発信も拡散されやすいのが特徴。このため、炎上リスクが高いので、発信内容やリプライには注意が必要です。
写真や動画投稿がメインのSNSです。海外の有名人も多く利用していて、利用者は急激に増加しています。
国内月間アクティブユーザー数は3,300万人で、特に女性利用者が多いです。近年では、写真ではなくスライドを作成して文字投稿をするユーザーも増加傾向。
若年層の間では「タグる」という言葉が生まれ、気になる商品を検索エンジンではなくInstagramの「#（ハッシュタグ）」を付けての検索が増えています。「インスタ映え」する魅力的な画像が投稿できれば、潜在顧客にもアプローチが可能です。
BtoCには強いですが、BtoBビジネスでは集客効果が得られにくい傾向があります。
ビジネスユーザーの利用が多いのが特徴です。利用者数は30～50代が多く、他の2つよりもやや高め。利用者は基本的に実名登録します。リアルな繋がりの延長線上として利用されることも多いです。
社会的ステータスが高い利用者も多く、経営者がターゲットの場合は非常に良いSNSでしょう。
アルゴリズムの特性として拡散力ではTwitterとInstagramに劣るので、新規獲得というよりも既存顧客との関係継続として使うのが良いツールです。
集客の施策をする際に意識するポイント
集客施策には戦略が重要です。事前に決めておかないと、求める効果を得ることは難しいでしょう。
ここでは、意識するポイントについて3つ解説します。
目的と目標を決める
闇雲に集客施策をとっても、なかなか効果は出ません。売上を上げるという目的はもちろん、問い合わせを増やしたいのか、顧客リストを取りたいのか、セミナーやイベントに人を集めたいのかなど、具体的なゴールを決める必要があります。
ゴールが決まったら、目標を数値で設定しましょう。
- 月間売上目標
- 問い合わせ件数
- イベント来場者数
など、明確な目標を作成してください。
ゴールを明確にすれば、どの集客手段が有効か見えてきます。
ターゲット設定
ターゲットとなる具体的な人物像を設定しなくてはいけません。ターゲットがあいまいだと、集客のためのキャッチコピーや文章を作成しても誰の心にも刺さらないからです。
ターゲット設定をするときのポイントは、「年齢」「性別」「家族構成」「職業」「世帯収入」「ライフスタイル」「悩み」「願望」などをできるだけ詳しく考え作成します。
発信内容も明確になり、購入の可能性がより高いユーザーへ情報を届けることができます。
ターゲットに合わせた発信の継続
ゴールとターゲットが定まったら、発信を定期的に行ってください。
届けたい人が明確になっているはずなので、どの媒体を使って、何を、いつ、どのように発信するか方針を持って発信します。
ターゲットが求める情報をしっかり分析し、自社の特徴や強み、魅力を込めて伝えることが大切です。
まとめ
集客方法は非常にたくさんあります。
どの方法を使う場合も大切なことは、目的を明確にすることと、顧客になってもらいたい人物像をはっきり設定することです。
1つの集客方法だけを使うのではなく、複数の方法を組み合わせて自社の露出を増やせば集客効果はさらに高まるでしょう。
効果の分析もしっかり行って、効率的な集客を目指しましょう。
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