本来広告というのは自然にユーザーに気になってもらい、タップしてもらうものです。
しかし最近は、ユーザーの「誤タップ」を狙った悪質な広告も少なくありません。
誤って広告をタップしてしまい、戸惑った経験はありませんか。
あらかじめ悪質な広告の特徴や詐欺に関する制度を知っておけば、被害に遭っても慌てなくて済みます。
今や広告の誤タップは誰にでも有り得ることなので、この機会に悪質な広告を覚えておくといいでしょう。
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Contents
広告をタップしただけではウイルス感染しない
間違って広告をタップしてしまったら「ウイルスに感染しました」といった警告文が表示された。
インターネットでいろいろなウェブサイトを見ていたときに、このような経験はないでしょうか。
結論から申し上げますと、ページを開いた先で何を言われようとも、基本的にすぐページを閉じてしまえば問題ないです。
ウイルスの感染を装った広告はほとんどが偽物で、ユーザーを焦らせてサイバー犯罪者の思惑通りに動かす手口です。
そのため焦って広告の指示通りに行動してしまうと、サイバー犯罪者の思い通りになってしまいます。
なぜ誤タップをさせようとするのか
ウェブサイトを訪れたユーザーに広告をクリックしてもらい、自社のコンテンツを見て欲しい、またはお金を入金して欲しいからです。
しかし本来、広告を拡散するためのマーケティング戦略というのは、強引にユーザーにクリックさせるようなものではありません。
広告とは、ウェブサイトを見ていたユーザーに自然とタップされるのが理想です。
マーケティング戦略では自然とユーザーの目に留まるために、さまざまな手法を考えます。
そのため誤タップさせようとする広告は、ユーザーの心理を悪い方へ利用した悪質なものです。
個人情報やクレジットカード番号は絶対に入力しないこと
マーケティング戦略と同様に誤タップを狙った悪質な広告も多様化しています。
注意すべきなのは、なにが書かれてあっても絶対に個人情報を入力しないことです。
以下では悪質な広告のひとつである「ワンクリック請求」について、情報を入力したくなる仕組みを解説しています。
ワンクリック請求とは
インターネット上に記載されているURLをタップしたり動画を見ようとすると、会員登録画面が表示されてしまうパターンです。
ワンクリック請求でよくあるパターンが、何かに当選したかのように見せかけて興味を惹くことです。
実際は登録したり応募したりしていなければ、商品や金銭が当たることはありません。
しかし悪質な広告は人間の心理を上手に利用しているので、興味を持ってタップしてしまう人が多くいるのです。
プロバイダ名やIPアドレスなどの言葉を使って、まるで個人を識別しているかのように見せかけて個人情報を入力させます。
IPアドレスを取得されたと考えると、「個人情報がバレてしまった!」と思うかもしれません。
ところがインターネットを使ってウェブサイトにアクセスする際は、IPアドレスを公開しながらアクセスしているのです。
匿名の掲示板などでも、掲示板を荒らす人間を対策するために、書き込んだ人のIPアドレスを記録しています。
こちらがインターネットを使って犯罪行為をしない限り、基本的にはこのような使い方しかされません。
誤タップを狙った広告がウェブサイトに増えている
残念なことに、誤タップを狙った広告がウェブサイト上で増加しています。
何度か誤タップを狙っていると思われる広告に遭いましたが、基本的にブラウザを閉じれば問題ありませんでした。
「次へ」ボタンをタップしたら広告が表示されるなど、戸惑うものもあります。
ここでは誤タップを狙ったウェブサイトの広告を紹介します。
横スワイプができるタイプの広告
広告が表示されている枠の中で、横スワイプができるタイプの広告を見たことがある人も多いと思います。
このタイプは、間違って広告を横スワイプしてしまうと広告先のページに遷移してしまうので、スクロールが非常に億劫になります。
私たち人間は動くものを追いかけてしまう習性があるので、その習性を上手に利用した広告です。
ページの途中で動画広告が挟まれている
ページの途中で動画を挟むことによって、これまでの内容と何もつながりがなくても目で追ってしまいます。
なかには、不快な動画広告などが表示されるケースもあります。
あえて嫌悪感を与えるために嫌がらせ目的の広告もあります。
危機感を煽るような文は読まずにすぐにタブを閉じること
広告やURLをタップした先の文章がどのようなものでも、読まずにタブを閉じれば問題ございません。
また、以下の行為は広告詐欺のターゲットになってしまうので、慎重にご利用ください。
- 点滅したりスワイプしたりして、ユーザーの興味を惹く広告をクリックする
- 相手が不明なメールに記載されたURLをクリックする
広告詐欺の被害にあった時の対処法
すでに広告に対して何らかのアクションを取ってしまった人がいるかもしれません。
ここではインターネット詐欺に遭って、お金を振り込んでしまったケースの対処法を紹介します。
- 速やかにクレジットカード会社に連絡する
- 詐欺の証拠を収集する
- 専門の窓口に連絡する
インターネット詐欺に遭ってクレジットカードの情報を入力してしまった人は、速やかにクレジットカード会社に連絡します。
詐欺被害に遭ってしまったことを伝えて、支払い停止の手続きとカードの再発行手続きをしましょう。
多少時間が経っていたとしても対応できる可能性があるので、諦めずに連絡するのがおすすめです。
クレジットカード情報のほかに、詐欺を働いた相手との通信記録やウェブサイトの名前が分かるものがあれば準備します。
インターネット詐欺に遭ったら、以下のような専門の窓口に連絡しましょう。
-
- 警察:インターネット詐欺の犯人を突き止めたい人や、インターネット詐欺のアドバイスを求める人が相談します。
- 国民生活センター:警察に被害届が受理されなかった人や、詐欺被害について総合的なアドバイスを求めたい人は相談するといいでしょう。
- インターネットホットラインセンター:インターネット詐欺に遭って警察に情報提供したい人が相談します。
まとめ
広告を誤タップしただけでは、基本的にウイルスに感染しません。
とはいえ誤タップを狙った悪質な広告は、身近に潜んでいるものです。
誤タップを狙う広告に遭ったときは、ウェブサイトの文章を読もうとせずに、すぐにタブを閉じるといいでしょう。
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