スマートフォンの所有率が9割弱となり、年々増加傾向にあります。これに伴い集客アプリの導入を行う事業者も増えてきました。
周りのお店が使い始めたから、自店舗も使ってようと集客アプリについて調べてみるものの、
「アプリの種類が多すぎて何を選べばよいのか分からない」
「集客アプリを使いたいけど制作ハードルが高い」
「自店舗で活用できるかどうかが不安」
など、導入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
ただアプリを作るだけでは十分な集客効果が得られないかもしれません。良い効果を発揮するために、集客アプリの選び方や注意点、メリット・デメリットについてお伝えします。
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集客アプリを選ぶポイント
集客アプリは店舗集客に欠かせないツールですが、利用の基準を決めておくことで効率的に選ぶことができます。ここでは、集客アプリを選ぶ際のポイントを4つご紹介します。
本当に必要な機能が搭載されているか
集客アプリには数多くの機能が搭載されています。最も基本的な機能は「ポイント機能」や「クーポン配信機能」「プッシュ通知機能」。
他にも、GPS連携機能や会員登録機能、利用者の分析などアプリごとの独自機能もあります。
自分が作りたいアプリにどのような機能が必要かを理解しておくことが大切です。アプリ自体がどんなに良いものでも、実装したい機能がなければ意味がありません。
必要だと思う機能を明確にしてリスト化しておくと、どの集客アプリを選ぶべきか絞りやすくなるでしょう。
コストがどれくらいかかるか
集客アプリには無料で始められるものもありますが、ほとんどの場合初期費用や月額利用料が掛かります。
開発費や制作費が発生するものもありますので、導入費用やランニングコストが予算に合うかどうかしっかり検証する必要があります。
1アプリ単位や1ユーザー単位など、使用量によって価格設定が異なることもあります。
オプション機能を実装したい場合や複数店舗で使用したい場合は追加料金が発生することもありますので、しっかり確認して選定しなくてはいけません。
アプリサービスの中には無料プランが用意されているものもあるので、不安な時はまず無料で試してみるのも良いのではないでしょうか。
導入実績や利用店舗数
検討している集客アプリの導入実績や利用店舗数を確認してみてください。
その数が多いと信頼性も高く、良い集客効果が得られると見込まれます。また自社や自店舗と同業種の利用が多い場合は、その業種に強いと判断できるため候補の一つに入れると良いでしょう。
使いやすさ
アプリは開発して終わりではありません。
情報配信やメニューの更新など、ツールの使い方を覚える必要があります。
高機能なカスタマイズが可能なアプリも多く、機能が増えればその分使い方が複雑になります。
可能であれば、使用前にデモなどを利用して直感的な操作ができるかどうか確認することをお勧めします。
おすすめの集客アプリを解説
数多くの集客アプリが提供されていますが、ここでは集客効果が高いアプリを5つご紹介します。
LINE公式
「LINE公式」は日本国内の月間アクティブユーザー数が8,900万人(2021年12月)のコミュニケーションアプリです。LINE公式アカウントで、多くのユーザーに直接情報を届けることができます。
- 無料プラン
- ライトプラン(5,000円)
- スタンダードプラン(15,000円)
プランごとに送信可能なメッセージ数が異なります。
LINE公式のメリット・デメリットを解説します。
LINE公式のメリット
- コストが安い
- 新規でアプリ制作する必要がなく、導入ハードルが低い
- 開封率が高い
LINE公式のデメリット
- LINE利用者に限定される
- 簡単にブロックできてしまう
みせめぐ
「みせめぐ」はPOSレジメーカーであるビジコム社が提供するアプリです。
POSレジを導入していないユーザーもアプリを使うことができます。
みせめぐのメリット・デメリットは次の通りです。
みせめぐのメリット
- 完全無料で利用が可能
- POSシステムと連動させると顧客管理や売上管理、電子レシート発行も可能
- 「みんなで”共有・発信する”」が強み。様々な店舗でアプリを共有しているので、削除リスクや開発コストの心配がない
みせめぐのデメリット
- カスタマイズ性が低く、オリジナリティは出しづらい
GMOおみせアプリ
「GMOおみせアプリ」は国内最大級の店舗作成ツールです。2,800社、8,000店舗の導入実績があり、集客効果の高さがわかります。
GMOおみせアプリのメリット・デメリットを解説します。
GMOおみせアプリのメリット
- 大手GMOが運営しているため信頼性が高い
- カスタマイズ性と集客機能に優れている
- 年齢や性別などセグメントごとの情報発信が可能
GMOおみせアプリのデメリット
- 初期費用や月額利用料は問い合わせや見積もりが必要
- 詳細内容も公式ページでは記載されておらず問合せしなくてはいけない
- 導入のハードルがやや高い
Yappli
「Yappli」は500社以上の導入実績がある、集客アプリ作成サービスです。
ノーコードでアプリ開発を行うため、プログラミング知識がなくても直感的に管理や更新作業ができます。
Yappliのメリット・デメリットを解説します。
Yappliのメリット
- デザインやテンプレートが豊富
- 数多くの高機能が用意されていて本格的なアプリが作成できる
Yappliのデメリット
- 料金プランが非公開で、必ず問い合わせる必要がある
店舗アプリ
店舗アプリは900社、8,000店舗以上が利用する最大手集客アプリ作成サービスです。
店舗アプリのメリット・デメリットを解説します。
店舗アプリのメリット
- ノーコードで完全オリジナルのアプリが作成できる
- あらゆる業種の集客に特化している
- 自分でページ編集が可能。効果的に情報発信やクーポン配布が行える
店舗アプリのデメリット
- 初期費用が110,000円~と、他の集客アプリに比べるとやや高い印象
ただし、業界大手で実績も多く信頼度も高いので、集客性の高いオリジナルアプリを作成したい方には良いでしょう。
アプリを利用して集客するポイント
集客アプリを利用する際は、同業他社との差別化が重要です。競合の調査を徹底的に行い、自社のオリジナリティを出す必要があります。
自店舗のターゲットを具体化し、年齢層、性別、生活習慣などなるべく細かくリサーチして、ターゲットが喜ぶ情報や使いたくなるクーポンを提供していくことが集客のポイントです。
アプリで集客するメリットとデメリット
集客アプリを利用すれば、多くのお客様に情報を届けることができ、高い集客力が期待できます。効果的に集客するためにはメリットの多い集客アプリですが、デメリットもあります。
ここでは、集客アプリのメリットとデメリットについてご紹介します。
集客アプリのメリット
・プログラミング知識がなくても店舗のアプリが作れる
専門知識がなくても制作でき、開発期間と開発コストの削減が可能です。
・リピーターを獲得しやすい
アプリ内のスタンプ機能を利用し、来店回数やポイント獲得数に応じてランクが上がる会員制度を行うことができます。クーポンの配布も可能なので、効果的に再来店を促せます。
・開封率が高い
アプリの新着開封率は、メルマガの約3~4倍と言われています。「プッシュ通知機能」を利用することで、来店に繋がる確率が上がります。
・業務効率化が可能
従来の集客ツール(チラシ・DMなど)は、作成しポスティングや広告出稿などに手間とコストがかかっていました。アプリであればテンプレート利用が可能です。アプリを作ってしまえば、アプリ内で情報を配信すればよいので管理も簡略化されます。
集客アプリのデメリット
・運用の人員確保が必要
アプリは作成して終わりではなく、定期的に情報を配信しなくてはいけません。その為には運用担当者が必要です。通常業務に加えて運用作業が発生してしまいます。
・ダウンロードしてもらう壁
集客アプリを作成しても、利用してもらえなくては意味がありません。ダウンロードしたいと思う魅力をしっかり伝えられるか、店舗内でもアプリの存在をアピールできるかが重要です。
アプリで集客する際の注意点
集客アプリを作成した後も運用をしっかり行うことで、ユーザーが離脱することなく来客に繋げることができます。
ここでは、アプリで集客する時に気を付けたい点を3つご紹介します。
運用体制の確立
アプリ導入後は、コンテンツの作成や定期的な情報発信、キャンペーン企画など、何をいつ発信するかルールを決めることが必要です。
アプリの情報は定期的に発信してお客様をサポートしたり、運用マニュアルをしっかり作成したりして、効果的に活用できるようにしましょう。
店舗スタッフの協力
アプリは顧客に使ってもらってその価値を発揮します。
ダウンロードしてもらうためには実際の店舗スタッフからアピールしてもらう事が必要です。
会計の時にアプリのお知らせをしたり、店内POPを作成したり、スタッフの協力は欠かせません。運用を店舗人員に任せることも多くなるので、アプリの効果や重要性をスタッフに共有しておくことも大切です。
アプリは集客ツールの一つ
集客アプリは高い効果が期待できますが、これだけに頼るのは良くありません。
SNSでの発信や自社サイトの充実など、アプリ以外も積極的に活用してください。自社の露出を増やし流入経路を多く持つことでより多くのユーザー認知が得られます。
まとめ
集客アプリは自社や自店舗の集客力を高めるために非常に有効なツールです。ご紹介した5つの集客アプリはそれぞれに強みがあり、集客に大変高い効果を発揮してくれるでしょう。
しかし、集客アプリは作るだけで終わりではありません。運用ルールをしっかり確立し、魅力ある情報を継続的に配信することが大切です。
アプリだけではなく、SNSやホームページと上手に連携させて効果的に活用してください。
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